ガリレオの発見を追体験できる！楽しい望遠鏡工作ワークショップ

天文学の父とも呼ばれるガリレオ・ガリレイをご存じでしょうか。

望遠鏡を使って天体観測を始めた、世界最初の人だと言われています。彼が観察のために作り、使っていた望遠鏡は、天体望遠鏡工作ワークショップで作るものと同程度のスペックです。

今では素材が良くなり、技術も向上しているので、むしろ現在の望遠鏡のほうがスペックが高いかもしれません。

ガリレオの時代に望遠鏡が発明されました。それを改造し、宇宙に向けて観察を始めた世界最初の人と言われています。

それまで望遠鏡は、地上の遠くを見るための道具でした。
空を見上げようと思ったきっかけは、何だったんでしょうね。

ガリレオが望遠鏡を手に入れる60年ほど前に、コペルニクスが地動説を提唱しました。ガリレオが天体望遠鏡で観測して発見したものの中には、地動説を裏付けるものがいくつもあります。

望遠鏡工作のワークショップの時に、子供たちに話すガリレオの発見は４つです。

• 月のクレーター
• 天の川が星の集まりであること
• ガリレオ衛星（木星の衛星）
• 金星の満ち欠け

天の川の写真を見ていると、星の集まりってわかります。しかし、実際に肉眼で見ると淡いもやのようにしか見えません。

あまりにも写真と見え方が違うので、見えてたはずなのに「見えなかった（認識できなかった）」という人もいます。現代において天の川は、存在を認識することが難しい天体かもしれません。

ガリレオの時代は電気もない時代、ランプだけが夜の明かりだったので、どういう見え方してたんだろう。でも、星の集まりであることを発見した！というのならば、もやっぽく見えていたのかもしれませんね。（知らんけど）

この他にも、太陽黒点の観察をしていて、これも地動説の有力な証拠でした。でも、望遠鏡で太陽を見るのは危険なので、この話は子供向けではしません。

（望遠鏡で太陽をみると失明の可能性があります。危険）

子供に対して、望遠鏡にハマらせるって難しいです。これは、子どもの発達段階にも関係しているようです。

たとえば低学年だと、即時的な満足感が必要だったり、ひとりで観察するより、みんなで何かする活動を好む傾向があるようです。また抽象的なものには興味が持ちにくいため、具体的だったり、ストーリーになっているほうが興味が持ちやすいそう。

高学年になってくると、興味の幅がひろがるゆえに「あれもこれも」となる時期です。そして興味について深く知りたくなってくる。どハマりするなら高学年の方が確率が高いのかな。あと達成感だったり承認欲求的なものが出てきたりするのもこの時期のようです。

生成AIに聞いたので100%正しいとは言いきれないけど・・・我が子や周りを見ていると、なんとなく合ってる気がする。

そういうことを念頭におきながら、望遠鏡工作のワークショップをデザインしています。そのデザインの根幹がガリレオ。ガリレオを通した具体的なストーリーを見せることで、興味を持ってもらいたいと考えています。

ガリレオが発見したものは、みんな観察できます。観察天体としても初級のものばかり。

金星の満ち欠けや、ガリレオ衛星の発見が、何故、地動説の証拠になったのか？
その「なぜ？」の理由は、少し難しい。

難しくても、理由を知ろうと調べる子が出てきたら嬉しいです。

親子で「なんでだろう？」を考えるのも良いよね。

子供も大人もひっくるめて、誰かの好奇心を刺激できる。

そんな工作ワークショップが開催できると嬉しいです。

（注：2025年2月8日開催分は締め切りました。次回は夏予定です）

もし、自宅に天体望遠鏡があるならば、ぜひガリレオの発見を追体験してみてください。