書く力を鍛える身体描写のコツ
2026/01/30
今回はエッセイ風の文章を書き、それを解説する記事にしました。
かれこれ15年ブログというフィールドで「書く」をしてきました。星のはなし、望遠鏡の使い方など情報をシェアする書き方は得意です。
逆に苦手なのが、自分を表現すること。
情景、感情、身体感覚を描写を通して、「わたし」の気持ちを伝えることができません。それは、「熱量のなさ」につながっている。
「楽しかった」「良かった」「驚いた」
という感情のラベルを貼らない表現で、文章を書きたい。今回はその練習文と、そのあとに解説を加えました。
エッセイや日記を書きたい人の、参考になればと思います。
キッチン常夜灯
通勤電車は、貴重な1人時間。
でも床から伝わる振動と、仕事用のパソコンが入ったリュックの重みは気持ちの重りになる。
そんな重いリュックから、文庫本を取りだした。
紙の本は不思議。
表紙を見ているだけで、少しだけ重りが減る気がする。
私は電車の中で1話を読みきれるボリュームの、短編小説をよく選ぶ。
昨日読んでいたのは、街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする「キッチン常夜灯」での暖かな物語。
「これだけ具材があればお腹もいっぱいになりますし、体の隅々まで栄養が行き渡る感じがします。元気がでました。」(キッチン常夜灯より引用)
カウンターに座って、血色が良くなった主人公を見送る。
そして本を閉じ、「今日は、二日目カレーだから楽だな」と思いながら電車を降りた。
解説
小説「キッチン常夜灯」を読んだ感想をテーマに書きました。
今回、書くときに意識したポイントは3つ
1⃣ 書く目的を設定すること
2⃣ 身体描写を1ついれること
3⃣ 感情を言い切らないこと
キッチン常夜灯は、忙しく働く女性が居心地の良い居場所で、温かな料理と人に癒やされる話。こういう物語に没入し、疑似体験することは脳にとってのセルフメンテになるそう。
この文章は、子育てしながら電車に揺られて職場を往復するママさんに宛てたもの。昼は会社で戦い、夜は家事育児と戦う。そんなママにとって誰かの作ってくれた温かな料理と落ち着いた居場所は、何よりのご褒美。
「それを疑似体験できるのが読書。そんな選択肢はいかが?」と、伝えたかった。
読んだあとに「なるほど、本かぁ」と、視野が少しだけ広がればという想いをこめた。
エッセイは、直接的な感情語をあまり使わない。
かわりに情景を描き、身体の感覚を描き、感情の揺れを言語化している。
自己啓発系は、バシッと感情をラベリングすることが多いから、エッセイのような表現方法の文章には、書くのも読むのも、もどかしく感じる。けれど、その表現力に癒やされたり、励まされる人がいるのもまた事実。
「疲れた」「癒やされた」「ほっこりした」という感情の言葉を封印し、身体描写などでその気持ちを表現する。そして現実と妄想を行き来する。
ここは、プロの文章をたくさん読んで、真似していきたい。コツコツ。コツコツ。試行錯誤。
そういえば、凄い人は、試行錯誤の中身がひと味違うと感じる。
なぜなのか?
そのうち分析しよう。
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📝 執筆担当:伊藤うらら
(WhitePiece代表/星のソムリエ/星空イベントコンサルタント)
北神戸を中心に、天体観望会、ロケット教室などを企画・運営・講師をしています。
これまでに、のべ2000人超の方々が星や宇宙を楽しんでいます。
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