望遠鏡講座で話すガリレオ・ガリレイの話
2026/03/05
望遠鏡工作教室では、最初に座学を行います。
そのときに話すのは、ガリレオ・ガリレイについて。
なぜガリレオなのか?
ガリレオ・ガリレイと望遠鏡
ガリレオ・ガリレイは、今から400年ほど前のイタリアの科学者・天文学者です。
しばしば「近代科学の父」と呼ばれています。
当時は、
地球が宇宙の中心であるという天動説が長く信じられてきました。
一方で、地球が太陽の周りを回っているのではないかという地動説も、
「もしかしたら……」という段階で語られ始めていました。
ガリレオは、自作の望遠鏡を使った観測によって、
「実際に、こういうものが見える」
という観測事実(証拠)を示し、地動説を強く支持した人物です。
観察は、証拠を集めること。
その姿勢を、ガリレオは天文学に持ち込みました。
そして、彼が発見に使った望遠鏡に近い性能を、現代の工作望遠鏡は持っています。
ガリレオの発見を、自分の目で追体験できる。
だからこそ、私はガリレオの話をするのです。
ガリレオが発見したもの
1:月のクレーター
自分の目だけで月を見たとき、どう見えますか?
模様は見えても、クレーターまでは分からないのではないでしょうか。
ガリレオは、望遠鏡から月を観測し、月の表面には谷や山があることに気づきました。
これは「天は完全でなめらかである」という、当時の常識をくつがえす発見でした。
2:ガリレオ衛星
惑星の周りを回る天体を、衛星と呼びます。
地球の周りには月と人工衛星が回っています。
ガリレオは、木星の周りにも衛星があることを発見しました。 しかも4つ。
これらは現在、ガリレオ衛星と呼ばれています。
ガリレオ衛星は、工作望遠鏡でもはっきりと確認できます。
さらに、日ごとに位置が変わるため、観察の楽しさも抜群です。
ちなみに現在では、観測技術の進歩により、木星の衛星は90個以上見つかっています。
3:金星の満ち欠け
地球が宇宙の中心だとする天動説では、金星が満月のように満ちて見えることは説明できません。
しかしガリレオは、望遠鏡によって満ちた金星の姿を観測しました。
地球から見て、太陽の向こう側に金星があるとき、金星は満月のように見えます。
この観測は、金星が太陽の周りを回っていることを示す強い証拠となり、地動説を強く支持する結果となりました。
4:天の川は星の集まりであること
天の川とは、私たちが住んでいる天の川銀河を、地球から横方向に見ている姿です。
肉眼では、白いもやのように見えます。
しかし望遠鏡で観察すると、無数の星が集まっていることが分かります。
このことを、最初に詳細な記録として残したのも、ガリレオだとされています。
これは地動説とは直接関係しませんが、
「宇宙って、思っているよりずっと広いのでは?」
「星って、ものすごくたくさんあるのでは?」
という、人々の宇宙観を大きく変えるきっかけになりました。
まとめ
これら4つの天体は、日本からでも比較的簡単に観察が可能な天体です。
月・木星・金星はいずれも明るく、すぐに見つけられます。
天の川も、「このあたり」という感覚で望遠鏡を向ければ観察できます。
そして、ガリレオが使っていた当時の望遠鏡と、現代の工作望遠鏡の性能が近いという事実は、とてもワクワクします。
毎年、夏休みに作っている工作望遠鏡。
その先には、かつて天文学を揺るがした数々の大発見が待っています。
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📝 執筆担当:伊藤うらら
(WhitePiece代表/星のソムリエ/星空イベントコンサルタント)
北神戸を中心に、天体観望会、ロケット教室などを企画・運営・講師をしています。
これまでに、のべ2000人超の方々が星や宇宙を楽しんでいます。
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