逢
2025/10/16
「何の星だろうと見つめている間に、織女だと判った。その瞬間、思わず、『君、そこに来ていたのか』と、声をかけたいほど懐しかった。」
— 野尻抱影『駒鳥の谷』
織姫と彦星、またの名をこと座のベガ、わし座のアルタイルという。 そしてこの2つの星に、はくちょう座のデネブを含めると「夏の大三角」という名前になる。
10月も半ばだけれど、まだ夜空で輝いている。
「まだおるんかい!」
自分が関西人だなと自覚する瞬間かも(笑)
たくさんの星を見上げるようになると、星にも個性があるのが分かる。またたき方、明るさ、色・・・少しずつ違う。すべてが分かるわけじゃないけれど、よく出会う星たちは何となくわかる。
織姫はその最たる星ともいえる。
1等星の中でも比較的あかるく白っぽく輝いている。 その白い光を見ていると、織姫は“ブルベ”の星だなと思う。
秋にも織姫に出会える私たち。
彦星とは1年に1回しか会えないのに、彦星ごめんね。
夜空に輝く星たちは、毎年同じ月・同じ日・同じ時間に、同じ場所で輝く。
だから年が明けて織姫に出会うと、季節がめぐったのを感じて
「ひさしぶりだね」という感覚になる。
織姫には頻繁に会うけれど、忙しくてなかなか会えない人がいる。
その人に会ったらきっと、声をかけたいほど懐かしくなるはず。
ひさしぶりに会って、声がききたい。


