宇宙の石を持ち帰るために、考えなければならなかったこと
2026/05/15
「宇宙の石を調べたい人」と、「宇宙から石を持って帰る人」は、
実は別のことを考えています。
はやぶさ2は、「宇宙に行って帰ってきた探査機」ですが、 その裏側では、たくさんの人たちの考えが重なっていました。
理想を追い求める理学と探査を実現させる工学が互いに意識を共有して、密に連携することが重要だと身に染みてわかった。
(「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか より引用)
ここでいう「理学」は、はやぶさ2が持ち帰った石を調べ、宇宙や地球の成り立ちを知ろうとする人たちのことです。
「こういう石を調べたい」という想いも大きく関係し、 はやぶさ2の行き先は決まりました。
はやぶさ2の開発当初から、石を調べる人たちも携わっていたそうです。
リュウグウから取ってくる石を入れる「サンプルコンテナ」ひとつをとっても理学の人たちは
「リュウグウ以外の物質が入らないように蓋をして欲しい」と考えます。
「蓋が開かなくなったらどうするか?」
を、考えるのがモノ作り側の工学の人たちの役目。
理学の人たちが、蓋は開いて当然と思っていることも 工学の人たちは、
「リュウグウという遠い場所で、ちゃんと蓋が閉まるのか?」
「宇宙から帰ってきたあと、ちゃんと開けられるのか?」
まで考える必要があります。
地球や宇宙の成り立ちを知るために、リュウグウの石を調べたい。 という理想を追い求める側の理学の人。
リュウグウまで無事に往復し、石を持って帰る探査機を作る。 理想を叶えるために、それを実現しようとする工学の人。
両方の想いがバランスよく混じり、 はやぶさ2の開発は進んでいったのですね。
次につながる問い
- なぜリュウグウが選ばれたのか?
- 理学と工学、あなたはどちらの考え方に近い?
- 「宇宙の石」を調べると、地球の何がわかるんだろう?


