月はなぜ、いつも同じ顔を見せるのか?
2026/09/09
アルテミスIIの乗組員が撮影した月の裏側:画像提供(NASA)
月はなぜ、いつも同じ顔を見せるのか?
そう問うと
「え?どういうこと?」
と思うかもしれない。
私たちが月を見上げると、いつも同じ模様が見える。地球から月の裏側を見ることはできない。
月の基本情報
🌕 月の大きさは? | 直径 約3,475 km。地球の約4分の1。 |
|---|---|
📏 地球からどのくらい遠い? | 地球から月まで平均 約38万4,400 km。地球を約30個並べた距離。 |
💡 月は自分で光っている? | 光っていない。 太陽の光を反射して光って見えている。 |
🌫️ 月には大気がある? | 地球のような大気はほぼない。非常に薄い「外気圏」はある。だから風も、地球のような天気もない。 |
🪶 月の重力は地球の何分の1? | 約 1/6。月では体が軽く感じられる。※質量そのものは変わらない。 |
🕳️ 月面には何がある? | クレーター、山、谷、海(玄武岩の平原)など。水の氷が存在すると考えられている場所もある。 |
月と太陽は、地球から見ると同じくらいの大きさに見える。
それは太陽は月より約400倍大きいけれど、地球からは月より約400倍遠い。そのため私たちが見上げた時に、ほぼ同じ大きさに見える。これが月が太陽を隠す皆既日食につながる。美しい日食を見ることができるのは、この奇跡的な比率で成り立っているから。
クレーターは天体が落ちて衝突した跡。月にはクレーターがあるけれど、地球では月ほどたくさん残っていない。
なぜ地球と月でこういった差が生まれるのか?そういった問いを考えるのもまた面白いと思う。
そして月には満ち欠けがある。毎日少しずつ見え方が変わるのは、太陽・月・地球の位置関係の影響。
太陽に照らされた部分の見え方が変わっている。これは動画を見てもらうのが分かりやすい。
でんじろう先生の動画のラストを見た時、私は「え?月って自転してないんだっけ?」と勘違いした。
月は自転している。
でも自転周期と公転周期が同じだから、地球からほぼ同じ面が見えている。とはいえ、文字だけでイメージはしにくいと思う。
これは地球役の人を立てて、自分が月になったつもりで地球の周りを自転しながら回ってみてほしい。
とてもゆっくり自転しているので、私は自転している自覚がなかったので、本当に理解まで時間がかかった(苦笑)
月ができた頃は、今よりも早く自転していたと考えられている。でも地球の重力による「潮汐力」が月をわずかに変形させ、その影響で自転が少しずつ遅くなっていった。
そして、自転周期=公転周期に落ち着いた。この状態を潮汐ロックという。そしてこの周期が同じになったことで、月はいつもほぼ同じ面を地球に向けるようになった。
宇宙のさまざまな「なぜ?」を考えた時、重力が関係することが多い。月の裏側を見ることができないことも、重力が関係している。
重力・・・奥が深い(笑)
そして地球から見えなかった月の裏側を、今は写真で見ることができる。
それは月探査が進んだから。約400年前のガリレオの時代でもクレーター、山、谷などがあるとわかっていた。
でも観測技術が向上し、月探査も行われるようになった現代、もっと詳しく月のことがわかってきた。月の極域などに水氷が存在することが分かってきたのも、その発見の1つ。
私たちが見ている月の表側、地球からだと見ることができない裏側。その違いを知ることも面白いかもしれない。
それはまた、別の機会に。

