子供に伝わる星空案内は「専門用語」より熟語を見直すことから始まる
2026/07/17
「地球は自転しているため、私たちには星が東から西へ動いているように見えます。」
この説明は、小学生にどこまで伝わるのでしょうか?
星空案内をしていると、「どう説明すれば伝わるんだろう?」と悩みます。
星空案内人は、星や宇宙について学び、多くの専門用語に親しんでいます。
私たちが当たり前に思える用語も、一般の方からしたら「???」となるものも少なくありません。
専門用語だけでなく、実は気をつけたいのが、大人は普段使っている熟語です。こうした言葉は、大人にとっては日常的なので、つい無意識に使ってしまいます。
例えば
観測する → 見る
確認する → 確かめる
移動する → 動く
自転する → 地球がくるくる回る
のようなものです。
話し言葉は文章のように読み返せないため、聞き慣れない熟語が続くと、話の意味をつかみにくくなることがあります。
こういったことを知らず、無意識に熟語を使っていました。私はきっと、子どもたちが星や宇宙への好奇心を膨らませるきっかけを、たくさん逃してきたのだと思います。
生成AIが登場し、この言葉の調整が楽になりました。
自分が作った星空案内の台本を「小学校4年生にも分かる言葉にしてください」と依頼すると、子どもたちにも伝わりやすい星空解説を作りやすくなります。
ここでいつも頭を悩ませるのが「何年生を中心にもってくるか?」です。
理科が始まるのは小学校3年生から。月や星について学ぶのは4年生です。低学年が中心の場合は、惑星と恒星の違い、自転と公転の概念も十分に形成されていない可能性があります。
低学年に合わせすぎてしまうと、高学年・大人には物足りなくなってしまう。
そこで私は、星空案内の台本を知識を伝えるよりも、「へえー!すごーい」という驚きを重視し「誰が」「何を見て」「どう思ったのか」というストーリーにすることがあります。
ストーリーにしたあとで、生成AIに「小学校4年生にも分かる言葉にしてください」と依頼し、言葉を整えてもらいます。
そうやって、伝える工夫をしています。
子ども向けに言葉を言い換えることは、知識を減らすことではなく、本当に伝えたいことを届ける工夫なのだと思っています。
あなたの台本にも、大人には当たり前でも、子どもには伝わりにくい言葉が隠れているかもしれません。
一度、生成AIと一緒に見直してみると、新しい発見があるかもしれません。

