夏の大三角は、秋になったらどこへ行く?
2026/10/05
「夏の大三角」という名前を聞いたことがありますか?
ベガ、アルタイル、デネブ。
この3つの明るい星を線で結ぶと、夜空に大きな三角形ができます。これが「夏の大三角」です。
ベガは、こと座の星。七夕では「織姫星」として知られています。そしてアルタイルは、わし座の星で「彦星」。もうひとつのデネブは、はくちょう座の星です。
では、ここでひとつ疑問。
「夏の大三角」というくらいだから、夏が終わったら見えなくなるのでしょうか?
実は、そんなことはありません。
10月になっても、夜の早い時間なら夏の大三角を見つけることができます。
星たちは季節が変わったからといって、ある日突然「では、夏が終わったので帰ります」と消えてしまうわけではありません。
地球が太陽のまわりを進んでいくことで、同じ時刻に見える星空は少しずつ変わっていきます。そのため、夏に見やすかった星たちは、秋になると少しずつ西の空へ移っていくように見えるのです。
だから秋は、夏の星たちと秋の星たちが同じ夜空にいる季節でもあります。
10月の夜、晴れていたら空を見上げてみてください。
探し方は難しくありません。
まず、明るい星をひとつ。
そこからもうひとつ。
さらにもうひとつ。
3つの明るい星を頭の中で線でつないで、大きな三角形ができたら――夏の大三角を見つけられたかもしれません。
星の名前を全部覚えなくても大丈夫。
「そういえば、空に大きな三角があるんだっけ」
そんなことを思い出して、ほんの少し夜空を見上げてみる。
星空を楽しむ入口は、それくらい気軽なものでいいのだと思います。

