昼間に望遠鏡を見せる３つのメリット【でんスポ オータムフェスタレポート】

天体観望会は「星を見る」ことを目的に来てくれます。（当たり前）
そのイベントを目指してきてくださる、潜在顧客にあたる方々ばかりだと思います。
 

オータムフェスタは、普通のお祭りイベント。お越しになる方々も「天体観望会」という存在を知らない人がほとんどです。このイベントで、望遠鏡を出すことは、「こういう世界があるよ」と知っていただく良い機会。

まさに潜在顧客の掘り起こし。

「知ってもらう」ために「知らない人たち」のところに飛び込むことって大切だと思う。

今回のオータムフェスタでは、入門機と工作望遠鏡だけを出しました。見せる星がないので、遠くの景色を見てもらいました。そして、自由に触ってもらいました。

天体観望会では、星空案内人が望遠鏡の中に星を導入してみせています。星を見せる目的があるので、専門スタッフが主導で操作して見せるのが基本。

星を導入するのは少し難しいけれど、周りの景色を見るとなると、好き勝手に望遠鏡を動かしても問題ありません。

子供たちは自分でやってみたいと思うもの。 その気持ちに答えてあげられるのは、昼ならではだと感じます。

今回の入門機では、スターセンスエクスプローラとリゲル６０、私が子供の頃から使っている年代物（カスタムＬ６０）を出しました。

リゲル６０とっても優秀！
微動にすぐれ、扱いも組立も簡単。月も土星もバッチリ見えるので推し望遠鏡の１つです。

　→ 　リゲル６０の紹介は　こちらをクリック

国立天文台の望遠鏡キットは「え？工作？？」と驚かれる人多数。 工作望遠鏡のすごさも体感してもらえる良い機会でした。

　→　国立天文台望遠鏡キットの紹介は　こちらをクリック

今回、手伝ってくれたスタッフの中には望遠鏡操作や案内に慣れていない方もいました。

望遠鏡をもっていないと、経験を積むことが難しいです。練習できないから。

望遠鏡での星空案内って、意外といろんなスキルが必要です。星の知識・望遠鏡の知識・望遠鏡を落ち着いて操作する技術・お客さんとのコミュニケーションなど。

これらを同時にやるってめっちゃ大変。スッと案内できている案内人の方々、凄い！といつも思う。

そのためには経験を積むことが大事。こういう機会は、経験のスタッフにとって非常に良い場だと感じました。

星を導入しなくて良い、星を説明しなくて良い。
望遠鏡を扱うことと、子供たちとコミュニケーションをとることに注力できる。

何かをできるようになるためには、ハードルを低く設定していくのが良いといいます。
まさにそれなのかなと思います。

星を見るのは夜だけのものですが、望遠鏡は夜だけのものじゃないですね。

こういった活用方法もあるなと思うので、お昼に触ってもらう機会もたくさん作りたいなと思いました。

お昼に望遠鏡を使用する時の注意点。太陽は絶対見ちゃダメ！！
これだけは、気をつけましょう。