宇宙に興味のない子どもに、星空をどう届けるか。現場から見えたヒント。
2025/05/14
ゲーム片手に望遠鏡の列に並んでいる子がいた。
ずっとゲームをしていて、順番がきたら望遠鏡をのぞき、すぐにゲームの世界に戻っていった。
その隣の望遠鏡列では、座り込んでスケッチをしながら、星空案内人の話を聞いている二人組の子たちがいた。
どちらも小学校高学年ぐらい、強烈な対比を目の前で見た。
それは10年前、はじめて星空観察会を主催した時の光景だった。
それから4年後にその経験を思い出し、好奇心について学んだことをnote記事にした。
好奇心を刺激するために必要なものは「ある程度の知識」それをもって「体験」をすることで、知識と体験が結びついて好奇心が刺激される。
星空観察会をしていて、大人のほうが感動してくれるのは前提となる知識があるから。
子供たちが星や月を学ぶのは小学校4年生。絵本や動画、図鑑などで先に学んでいる子もいるから、子供たちは大人とはちがった知識のバラツキがある。そして「あう、あわない」「気になる、気にならない」の感覚も年齢・性格などによってバラバラ。
当時は「すぐにゲームに戻っていった子の好奇心も刺激したい!」そのためにどうすればいいのか?ということを一生懸命考えていた。そしてビンゴ作成したり、オリエンテーリングをしたり、人工衛星に願い事を乗せるプロジェクトとコラボしたり様々なことを試した。
でも、合わない子は合わない。
私自身だって、興味のないことを一生懸命オススメされても「合わんもんは合わん!」と、ハマれないもの多かったんだから、全員が絶対に星空や宇宙に興味を持つことはない。それをやっと受け入れられるようになった。
そしてイベントを企画する時の想いも変化してきた。
「なんかめっちゃ楽しかった!」
そんなポジティブな印象でお家に帰ってもらいたいという想いが先に来るようになった。
星空や宇宙に対してあまり興味が持てなくても、その場にいたことが「なんだか楽しかった」と感じてもらえるだけでもいい。その好印象が、数年先に面白い花を咲かせるかもしれない。
「星空や宇宙を好きになってもらいたい」「好奇心を刺激したい」という想いは変わらない。そこに新しく「とにかくポジティブな気持ちになってもらって帰ってもらう」という気持ちが追加された。
私の心も10年で揺らぎながら、変化している。
きっとこれからも変化していく。だからこそ面白い企画が作れると信じている。


