【読む宇宙】はやぶさ2、最初の拡張チャレンジ ― 小惑星トリフネへのフライバイ ―
2026/04/20
2001 CC21フライバイ(©池下章裕)
メインミッションが終了しても、はやぶさ2はまだ元気に宇宙を旅しています。
まず目指すのは、小惑星トリフネ。
トリフネという名前は、日本神話に出てくる鳥のように速く、岩のように安定して航海する船に由来しているそうです。はやぶさ2が安全に、小惑星に高速接近できるようにと願いが込められているといわれています。
はやぶさ2は、小惑星トリフネには着陸しません。近くを通過して、その時に写真を撮ったりしてデータを収集します。新幹線に乗っていて、富士山を撮影するイメージが近いです。ただし、はやぶさ2も小惑星トリフネも、どちらも高速で移動しています。
高速移動するもの同士が接近して、データを収集する。一瞬の勝負ですね。
これをフライバイと言います。
メインミッションでは、小惑星リュウグウの周りをぐるぐる回りながら情報を集める「ランデブー」という方法が使われました。 はやぶさ2は、この方法を成功させるために設計された探査機です。フライバイは想定されていません。だからこそ新たなるチャレンジとなります。
遠くからだと得られる情報が少ない(写真も遠くからになってしまう)、近づきすぎると小惑星トリフネにぶつかってしまう。ギリギリの距離を保ちながら、良い面を捉えられるようにカメラを向ける必要がある。とても難しいミッションになります。
想定外のことを、「どうやったらできるか」を考える。
小惑星トリフネのミッションを通して、私たちは生き方というか頑張り方を教えてもらっているのかもしれないなって思いました。
次につながる問い
- 小惑星トリフネとはどんな星なのか?
- なぜフライバイを想定していない探査機で、チャレンジしようと思ったのか?
- これまでどんな探査機が、どんな星にフライバイした?
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📝 執筆担当:伊藤うらら
(WhitePiece代表/星のソムリエ/星空イベントコンサルタント)
北神戸を中心に、天体観望会、ロケット教室などを企画・運営・講師をしています。
これまでに、のべ2000人超の方々が星や宇宙を楽しんでいます。
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